2013م - 1444هـ
著者まえがき
アッラーに全ての称賛あれ。私たちはかれを賛美し、かれの助けと赦しを乞い、
罪深きわれらの魂と、私たちの過ちからの避難をかれに求める。アッラーが導
きたもう者は迷うことなく、またアッラーが迷わせたもう者は誰にも導くこと
はできない。
私は、崇拝に値する主はアッラーの他に無いことを証言する。かれは配偶を持
たない。また、私はムハンマドがかれのしもべであり、使徒であることを証言
する。アッラーは人類に使徒を送りたもう。かれが使徒たちをおくりたもう後
は、人々がかれについて嘆くことも無くなるだろうとの配慮である。またかれ
は、書物を、導き、慈悲、光、そして癒しとして啓示した。
過去には、使徒たちはとりわけ彼らの属する民族に向けて送られ、彼らの書物
の護持を任じられた。彼らの書が忘れられ、彼らの法が変えられたのもそのた
めであり、特定の時代における特定の民族を対象としていたからである。
そののち、アッラーはかれの預言者ムハンマドを選び、彼を全ての預言者たち、
使徒たちのうち最後の者としたもう。かれは言われる、
ムハンマドは、あなたがた男たちの誰の父親でもない。しかし、アッラーの使
徒であり、また預言者たちの封緘である。(部族連合章 33:40)
アッラーは、誉れ高きクルアーンという最高の啓示の書物をもって彼を嘉した
もう。彼をして書物の護持者とし、彼以外のいかなる被創造物にも、その責務
を負わせたもうことはなかった。かれは言われる、
本当にわれこそは、その訓戒(注:クルアーン)を下し、必ずそれを守護する
のである。(アル・ヒジュル章 15:9)
かれはまた、ムハンマドの法を復活の日まで不変のものとしたもう。彼の法の
永続には、それに対する信頼が不可欠であるとし、これに招き、これと共に忍
耐せよと説きたもう。それゆえ、確かな知識を以てアッラーの道へと招くこと
が、預言者と彼に従う者たちの道なのである。この manhaj(マンハジュ、明証)
を明白にしつつ、アッラーは言われる、
言ってやるがいい。「これこそわたしの道。わたしも、わたしに従う者たちも
明瞭な証拠の上に立って、アッラーに呼びかける。アッラーに讃えあれ。わた
したちは多神を信じる者ではない。」(ユースフ章 12:108)
アッラーは、アッラーのためであればどのような艱難辛苦であれ忍耐するよう
預言者に命じ、こう言われる、
あなたは耐え忍ベ。(且つて)使徒たちが、不屈の決意をしたように耐え忍べ。
(砂丘章 46:35)
かれはまた、ムスリムたちにも忍耐を命じたもう:
あなたがた信仰する者よ、耐え忍びなさい。忍耐に極めて強く、互いに堅固で
ありなさい。そしてアッラーを畏れなさい。そうすればあなたがたは成功する
であろう。(イムラーン家章 3:200)
この恵み深き神の道に従って、私は人々をアッラーの宗教へ招くために本書を
執筆し、そのための導きについては、アッラーの書物とかれの使徒のスンナを
参照した。本書において、私は万物の創造と人類の創造について、いかにして
人類が使徒たちを遣わされるという温情を得たのかについて、また過去の諸宗
教についても簡潔に記した。それを踏まえた上で、私はその意味と原則に従い
イスラームへの導きを記した。それゆえ、導きを探し求める者は誰であれ、こ
こにその確証を見出すだろう。救済を探し求める者は誰であれ、ここに救済へ
と至る道が記されているのを見出すだろう。預言者たち、使徒たち、また正し
き人々に従うことを欲する者は誰であれ、彼らに背を向けた者たちが迷いの道
を進み、自らを損ねる間にも、ここに彼らの道を見出すだろう。
実際に各宗教の信者たちは、真理を有するのは自らの宗教のみと信じ、その他
の者たちを自らの宗教へと招く。信者たちが、自らの宗教の指導者に対する称
揚として、その他の者に呼びかけることもまた事実である。ムスリムについて
言うならば、彼が人々に呼びかけるのは自らの主義主張に従わせるためではな
い。彼の宗教はアッラーの宗教である。かれはこの宗教に満足したもう。アッ
ラーは言われる:
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